はじめに
「あれ、今日はやけに仕掛けが絡む」「根掛かりでロストが多い」——1月の釣行でそんな経験はないでしょうか。実はこれ、気温・水温の低下によるラインの「硬化」が一因になっていることがあります。今回は冬場特有のライン特性と、その対策を紹介します。
冬場に起きる「ライン硬化」とは
ナイロン・フロロは低温で硬くなりやすい
「フロロ・ナイロン・PEの「ハリス」科学。素材の違いが釣果に与える本当の影響」で紹介した通り、ラインの素材にはそれぞれ特性があります。とくにナイロンやフロロカーボンは、気温が下がると柔軟性が失われ、硬く・張りが強くなる傾向があると言われています。
硬くなったラインで起きやすいトラブル
ラインが硬くなると、仕掛けが絡みやすくなったり、根掛かりした際にラインが「逃げにくく」なったりすることがあります。普段なら自然に外れる軽い根掛かりも、冬場は仕掛けロストにつながりやすくなるのです。
対策1:ハリスの号数を見直す
冬場は、普段よりもワンランク細いハリスを使うことで、ライン全体のしなやかさを保ちやすくなります。「針のサイズと形状が釣果を決める。号数・軸長・ネムリの科学」と合わせて、針とのバランスも調整しておきましょう。
対策2:仕掛けを「使う直前」に結ぶ
長時間バッグの中で巻かれたままのラインは、クセがついて余計に扱いにくくなることがあります。可能であれば、現地で使う直前に新しい仕掛けを結ぶことで、硬化やクセの影響を減らせます。「【応用】最強の針結び「本結び」と「外掛け結び」:大物を逃さない強度テスト」で結び方を改めて確認しておくのもおすすめです。
対策3:根掛かりした際は「無理に引かない」
硬くなったラインは急激なテンションに弱くなることがあります。根掛かりを感じたら、まずは竿先を送り込んでテンションを緩めることから試してみましょう。
予備の仕掛けを多めに
「【12月】準備しておきたい「最新防寒小道具」と低体温症を防ぐ冬の基礎知識」でも触れたように、冬の釣行は「現地で何かを直す」こと自体が大変な季節です。仕掛けロストが増えることを前提に、予備の仕掛けを普段より多めに準備しておくと安心です。
まとめ
1月のライントラブルの裏には、「冬ならではのライン硬化」という見落とされがちな要因が潜んでいます。ハリスの号数調整、仕掛けの結び直し、根掛かり時の対応を意識することで、無駄なロストを減らし、貴重な釣り時間を有効に使いましょう。