· 釣り堀雑学  · 5 min read

「雨の日は釣れる」は本当か?天候・気圧・濁りが魚の活性に与える影響を徹底検証

はじめに

「曇りや雨の日のほうがよく釣れた」という経験を持つアングラーは多いはずです。しかし「雨の日は釣れる」という通説は本当に正しいのでしょうか。気象学・魚類生理学の観点から、3つの根拠と1つの注意点を整理します。


根拠1:低気圧が魚の「浮き袋」を膨らませる

魚は「浮き袋」という気体嚢を持ち、体内の気体量を調整して水中での浮力を制御しています。低気圧が接近すると外部の水圧が下がり、浮き袋が膨張して魚は「浮きやすい」状態になります。

この状態は魚にとって軽い不快感であり、それを解消するために積極的に泳ぎ・エサを求めて動き回る傾向が生まれます。特に気圧が1010〜1015hPaに下がり始めたタイミング(低気圧の前線が来る前)が最も活性が上がります。


根拠2:雨粒が「水面を乱し」魚の警戒心を下げる

釣り堀の生け簀では、晴天時に魚が水面越しに釣り人のシルエットを認識し、警戒することがあります。雨が降ると水面が無数の雨粒で乱れ、魚からの視認性が著しく低下します。

これによりアングラーの存在が認識されにくくなり、魚が大胆にエサに近づく効果があります。また、雨音・振動がプレッシャーをマスクする役割も果たします。


根拠3:濁りがハリスを「見えにくく」する

雨後の生け簀では水の透明度が下がり、ハリスの視認性が低下します。これはアングラーにとって有利で、通常より太いハリスを使っても魚に見切られにくい状態になります。晴天時の澄み潮対策(細ハリス化)が不要になるため、仕掛けの強度を上げてやり取りを有利に進められます。


注意点:「嵐の中」は釣れない

低気圧の「通過中」は逆効果です。気圧が急激に下がりすぎると魚の浮き袋への負担が大きくなり、活性が一気に下がります。「雨の日が釣れる」のは正確には「低気圧接近前〜直前」の時間帯であり、台風並みの荒天時は別物です。

天候状態気圧活性傾向
低気圧接近前(前日〜当日朝)1012〜1016hPa◎ 最も高い
小雨・曇り1008〜1012hPa○ 高い
本降り(低気圧通過中)1000hPa以下△ 普通〜やや低い
台風・暴風雨990hPa以下× 施設閉鎖の可能性も

まとめ

「雨の日は釣れる」は概ね正しいですが、正確には「低気圧が来る直前のタイミングが最も釣れやすい」です。雨天釣行の計画を立てるなら、前日〜当日朝の気圧計をチェックし、1016→1010hPaへの低下傾向を確認してから出発しましょう。

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