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なぜウキは沈まないのにエサだけ消えるのか?「居食い」の正体トラフグを完全攻略する

高級フグのトラフグ。

冬の海上釣り堀における最大のボーナス、それが 「トラフグ」 です。

天然物なら1匹数万円、養殖物でも数千円は下らない高級魚。鍋よし、唐揚げよし、てっさ良し。食べて最高に美味しいこの魚ですが、釣り上げるのは一筋縄ではいきません。

「針が切られた…」「いつの間にかエサがない…」

そんな経験はありませんか?

鋭い歯でハリスをスパスパ切り、忍者のように気配を消してエサを盗む。そんなトラフグとの知恵比べに勝つための、タックル設定とアタリの取り方を深掘りします。

目次

トラフグ釣りの難所:2つの壁

トラフグ攻略には超えなければならない2つの大きな壁があります。

1. 鉄壁の切断力

トラフグが強力な歯を持っていることをイラストで表現している。

トラフグの歯は、カニの甲羅や貝殻をも噛み砕く強力なニッパーです。

通常のナイロンやフロロカーボンのハリスでは、フッキングした(針掛かりした)瞬間に、あるいはファイト中に、いとも簡単に切断されてしまいます。

2. ステルス捕食(居食い)

フグが居食いするとなぜウキに反応がでないのかを簡単に説明している。

トラフグは、エサを吸い込んで走るような明確なアタリを出すことが稀です。

その場でホバリングしながら、水と一緒にエサを吸い込み、違和感があれば即座に吐き出します。これを「居食い」と言います。

ウキが沈まないままエサだけが無くなっている場合、犯人は十中八九トラフグです。

論争:ワイヤーハリスは必要か?

ハリス切れを防ぐための「ワイヤーハリス」ですが、釣り人の間でも意見が分かれます。

これは「確実性」を取るか「食わせ」を取るか、永遠のテーマとも言える難題です。

確実性を取る「ワイヤー派」

「切られたら終わり。1匹の価値が高いトラフグだからこそ、掛けたら確実に獲りたい」

この意見はもっともです。せっかく掛けた高級魚を、ハリスの強度不足で逃す絶望感は何物にも代えがたい苦痛ですから。

しかし、金属特有の違和感で「そもそもアタリが減る」というリスクも背負うことになります。

食わせを優先する「フロロ派」

「ワイヤーは金属なので、魚が違和感を感じて食いが極端に落ちる。太めのフロロ(4〜5号)を使って、こまめにハリスチェックすれば十分」

こちらも正論です。食わせられなければ釣果はゼロ。しかし、鋭い歯が一瞬ハリスに触れれば、アタリを感じる間もなく切断される恐怖と常に隣り合わせです。

どちらを選ぶかは、その日の魚の活性と、アングラー自身の「リスク許容度」によります。
━━が、 一つの結論を提示します。

結論:戦略的使い分け

結論としては、 「活性が低い時やスレている時はフロロ、高活性時や絶対に切りたくない時はワイヤー」 という使い分けがベストです。

初心者には 「ワイヤー入りハリス(ケプラー補強など)」 をおすすめします。

最近では、チモト(針周辺)数センチだけワイヤーやケプラー素材で補強された、対フグ用の仕掛けが市販されています。これなら、ハリス全体の違和感を抑えつつ、歯による切断を防ぐことができます。

トラフグのアタリを取る極意

ウキ釣りでは感知できない「居食い」をどう捉えるか。ここが釣果の分かれ目です。

ウキ釣りよりも「脈釣り(ミャク釣り)」

圧倒的に有利なのが「脈釣り」です。

オモリと針だけのシンプルな仕掛けで、竿先(穂先)でアタリを取ります。ウキの浮力抵抗がない分、微細なアタリが出やすくなります。

「モタレ」「違和感」を即合わせする

トラフグのアタリは「コンッ」という明確な金属的なアタリだけではありません。

  • モタレ : 穂先がほんの少しだけ重くなる、または持ち上がる(食い上げ)。
  • 違和感 : 波のリズムと違う竿の動き。

これらを感じたら、ためらわずに即合わせしてください。「気のせいかな?」と思った時が合わせのタイミングです。

「カリッ」を感じ取る

感度の良い竿(カーボンソリッド穂先など)を使っていると、トラフグがエサを噛んだ時の「カリッ」という微細な振動が手元に伝わることがあります。これが分かれば達人級です。

特効エサと誘い

エサ

  • キビナゴ : トラフグの大好物。キラキラした輝きで寄せます。
  • エビ(アルゼンチン赤エビなど) : 殻付きのままぶつ切りにして使います。
  • 貝類 : 殻付きのアサリやカキがあれば最強です。

誘い

トラフグは好奇心旺盛です。底付近に仕掛けを落とし、ゆっくりと リフト&フォール (持ち上げて落とす)を繰り返します。

上から落ちてくるエサに興味を示して寄ってきます。動かした直後の「止め」でアタリが出ることが多いです。

まとめ:リスクを冒してでも狙う価値がある

トラフグ釣りは、ハリス切れのリスクと、繊細なアタリを取る集中力が求められるゲーム性の高い釣りです。

しかし、その苦労の先には「極上のてっちり鍋」が待っています。

最後に重要な注意点です。

釣れたトラフグの処理(毒の除去・身欠き)は、必ず施設のスタッフ(ふぐ処理師免許保持者)にお願いしてください。 素人調理は絶対厳禁です。

また、施設によってはトラフグの持ち帰りに別料金がかかる場合や、匹数制限がある場合があるので、事前にルールを確認しておきましょう。

万全の準備で、冬の高級食材をゲットしてください!

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