2月は年間で最も水温が低く、釣り人にとっても厳しい「厳寒期」です。
「ボウズ(0匹)が当たり前」と敬遠され、釣り客も激減するこの季節。
しかし、ポジティブに考えればライバルが少なく、魚がスレていないという最高の環境でもあります。
多くの人が諦めるこの時期に、あえて勝負を挑むための「逆転の発想」と戦略を解説します。
2月の海上釣り堀のリアル:魚の活性はどう変わる?
釣れないと言われる2月ですが、全ての魚が沈黙するわけではありません。
魚種による活性の違いを理解することが勝利への第一歩です。
マダイは「超・低活性」
変温動物であるマダイは、水温低下とともに消化機能が落ち、極端に口を使わなくなります。
エサを目の前に落としても無視、あるいは咥えてもすぐに離す「超ショートバイト」が増加します。
「マダイで数を伸ばすのは難しい」と割り切る必要があります。
青物は意外と元気?
一方で、ブリ・カンパチ・ヒラマサなどの青物は、マダイに比べると意外と動けているケースが多いです。
もちろん適水温ではありませんが、捕食スイッチさえ入れば獰猛にエサを追います。
「寒い=青物はダメ」という先入観を捨て、ワンチャンスをものにする準備は常に必要です。
閑散期(ガラガラ)だからできる「3つの特権」
2月の最大のメリットは「人が少ない」こと。
これを最大限に活かした立ち回りが釣果を分けます。
1. 「スレてない」魚を独占できる
普段は連日のように釣り糸やエサを見せられている魚たちも、客足が遠のくこの時期はプレッシャーから解放されています。
警戒心が薄れ、素直にエサに反応してくれる可能性が高い状態です。「スレていない」ことは、テクニック以上の武器になります。
2. 場所移動(釣り座変更)の自由
混雑時は一度入った場所から動けませんが、閑散期なら「釣れない場所を見切って移動」が容易にできます(※施設のルール範囲内で)。
魚の居場所を探して、生簀の四隅(コーナー)だけでなく、潮通しの良い場所や日当たりの良い場所へ積極的に動く「足で稼ぐ釣り」が可能です。
3. 広範囲を探るキャスト(※条件付き)
隣との距離が近すぎて投げられないハイシーズンと違い、ある程度広い範囲を探ることができます。
ただし、生簀の外へのキャストや、対角線へのロングキャストは、たとえ人が少なくてもマナー違反・ルール違反になる場合が多いです。
もし「生簀に自分しかいない」「魚の反応が皆無」という極限状況であれば、スタッフさんに相談の上で許可が出る場合もゼロではありませんが、基本は「自分の釣り座の範囲内で、広く探れる」という認識に留めておきましょう。
具体的な攻略アクション
1. タックルとエサの微調整
- マダイ狙い: 細ハリス(2号〜1.5号)で違和感を消し、エサは小さく。
- 青物狙い: 活きアジへの反応が悪ければ、カツオの切り身や冷凍イワシなどの「死にエサ」でじっくり見せる。
2. 「居食い」を見逃さない
低活性時はウキを沈めず、その場でモグモグとエサを噛む「居食い」が多発します。
ウキの微妙な変化や、穂先の違和感に集中しましょう。違和感があれば即合わせです。
3. リアクション(反射)で食わせる

じっと待っていても食わない時は、エサを動かしてリアクションバイトを誘います。
- ゆっくりリフト&フォール
- エサを少し持ち上げて落とす
これを繰り返して、魚の目の前でエサをアピールします。
まとめ:2月を制する者は年間を制する
寒くて厳しい2月の釣りですが、
- スレていない魚
- 場所移動の自由
- 繊細なアタリを取る練習
と、捉え方によっては上達のための最高の環境と言えます。
防寒対策を万全にして、「ボウズ上等」のポジティブな気持ちで挑んでみてください。
この時期に1匹を絞り出す経験は、必ずハイシーズンの爆釣に繋がります。
