海上釣り堀で放流されている魚の7割〜8割はマダイだと言われています。
つまり、マダイを攻略できるかどうかが、その日の釣果(お土産)を決定づけると言っても過言ではありません。
「青物が釣れなくても、マダイさえ釣れれば立派な釣果」
「マダイを制する者は海上釣り堀を制す」
この記事では、初心者でも確実に、そしてベテランなら爆釣(つ抜け)を目指すための、マダイ攻略の鉄則を解説します。
マダイの生態と基本習性
底付近を好む:タナは「底上50cm」
マダイは基本的に底付近を回遊したり、留まったりしています。
- 基本タナ: 底から50cm〜1m切った位置。
- 活性が高い時: 若干浮いてきますが、それでも中層より下です。
- 活性が低い時: 底にベッタリ張り付きます。
つまり、「底を正確に把握すること」が釣果への絶対条件です。
雑食性:何でも食べる
エビ、カニ、小魚、虫エサ、海藻、そして配合飼料(ペレット)。何でも食べる雑食性ゆえに、エサの選択肢が広く、その日の「当たりエサ」を見つけるゲーム性が生まれます。
居食い:ウキが沈まない?
活性が低いマダイは、その場でエサを吸い込み、吐き出すことがあります(居食い)。ウキが消し込む派手なアタリが出ないことも多いので、小さな変化を見逃さない集中力が必要です。
まずはここから!マダイ攻略の基本タックル
特別な道具は必要ありません。標準的なセットで十分です。
ロッド:万能な海上釣り堀用ロッド
- 長さ: 3.0m〜3.5m。
- 硬さ: M(ミディアム)クラス。マダイの引きを楽しみつつ、青物がかかってもギリギリ対応できる硬さです。
- ミャク釣り竿: 感度重視なら、ウキを使わないミャク釣り竿(ズボ釣り竿)も有利です。
リール & ライン
- リール: スピニングリール2500番〜3000番。
- ライン: ナイロン3〜4号、またはPE2号前後。
- ハリス: フロロカーボン2.5号〜3号。
釣果を分ける「エサのローテーション」
マダイ釣りで最も重要なのが「飽きさせないこと」です。同じエサを投げ続けても、魚は見切ってしまいます。
釣りの基本は「ダンゴエサ」
まずはここからスタートです。色や味を変えて探ります。
- 黄色系: 甘い匂いでアピール力抜群。マダイの大好物。
- 赤系: 集魚効果が高い。
- 茶色系: 普段食べているペレットに近い成分。食わせ重視。
生エサへの切り替え
ダンゴでアタリが止まったら、生エサの出番です。
- オキアミ: 万能エサですが、エサ取りに弱いのが難点。
- シラサエビ: 海上釣り堀の特効エサ。生きているエビの動きは、低活性のマダイの口を使わせます。
変化球:ササミの・トマト・虫エサ
- 黄色いササミ: なぜかめっちゃ釣れます。もはや定番。
- ミニトマト: エサ取りが多い夏場に有効。
- 青イソメ: 動きで誘う最終兵器。
ローテの鉄則: 朝イチはダンゴ → 反応が鈍ったらイエローササミ → 渋くなったらシラサエビ → 最後は青イソメ。このサイクルの繰り返しです。

実釣テクニック:数を伸ばすためのコツ
タナ(棚)取り:毎回のルーティン
釣れなくなったら、面倒くさがらずにタナ取りオモリで底を測り直してください。
潮の満ち引きで水深は変わりますし、魚のいる層も変わります。「タナがズレている=釣れない」です。
誘い:エサを「死んだふり」させない
エサを投げ入れたら、そのまま放置していませんか?
30秒に1回、竿をスーッと上げて、ゆっくり下ろしてください。このフォール(落ちてくる動き)にマダイは弱いです。
合わせ(フッキング):早合わせ厳禁
ウキがピョコピョコ動いても、まだ我慢です。
ウキが「スーッ」と完全に海中に消し込んでから、一呼吸置いて合わせてください。早合わせは「すっぽ抜け」の原因です。
角(コーナー)を攻める
魚は壁際や隅っこ(コーナー)に溜まる習性があります。アタリがない時は、イケスの四隅ギリギリを攻めてみてください。
シーズン別攻略のヒント
春(乗っ込み):大鯛狙い
産卵を控えた大型のマダイが放流される時期です。食いが荒いので、太めの仕掛けで強気に攻めましょう。
夏・秋:数釣りの全盛期
水温が高く、魚の活性がMAXになります。エサ取り対策(ダンゴを硬くする、コーンを使う)がカギになります。
冬:我慢の「居食い」対策
水温低下で魚が動きません。ハリスを細く(2号以下)、針を小さくし、高感度のウキや竿で小さなアタリを拾う繊細な釣りが必要です。
マダイ専門?おすすめ施設紹介
「大鯛(オオダイ)」と呼ばれる2kg〜3kgクラスを専門に放流している施設もあります。
イベント情報で「大鯛放流中!」「マダイ大放流!」の文字を見つけたらチャンスです。
釣った後の楽しみ:マダイ料理
天然と養殖の違い
釣り堀のマダイは養殖ですが、各施設こだわりのエサで育てられているため、脂の乗りが抜群です。天然より美味しいと言う人も多いです。
おすすめレシピ
- 皮霜造り(湯引き): 皮と身の間の脂が一番旨い。
- 鯛めし: 炊飯器で炊くだけでご馳走に。
- アラ煮: 頭やカマは捨てずに煮付けに。
まとめ:マダイ釣りを極めて釣り堀マスターへ
派手な青物釣りの影に隠れがちですが、マダイ釣りこそが海上釣り堀の基本にして奥義です。
「タナ取り」と「エサローテ」。この2つを徹底するだけで、あなたのクーラーボックスは赤い宝石で埋め尽くされるはずです。
さあ、次の週末は「つ抜(10匹以上)」を目指してイケスに向かいましょう!
