一般的なシマアジ釣りをマスターした方へ。今度は周りの釣り人と圧倒的な差をつける時です。
プロが実際に使っている5つの裏技を特別に公開します。これらの技術を身につければ、あなたの釣果は格段にアップするでしょう。
裏技1:二段仕掛けの威力
※2段仕掛けは1つの仕掛けに2本以上の釣り針を使うため、施設の規約やルールでは禁止されていることが多いです。
通常の仕掛けとの違い
一般的な仕掛け
- 針1本のシンプル構成
プロの二段仕掛け
- 上針:底から2m上
- 下針:底から50cm上
- 針間隔:1.5m
二段仕掛けの効果
- 複数の棚を同時攻略
- シマアジの回遊ルートを広範囲カバー
- 1投で2匹同時ヒットの可能性
2段仕掛けのメリットは複数の棚を同時攻略できること。難点としては、施設の制限に引っかかりやすいこと。
多くの海上釣り堀施設では、1つの仕掛けに複数の釣り針を使うことを禁止しています。もし禁止されてない釣り場があれば、2段仕掛けは効率重視の釣りになります。
裏技2:エサローテーション戦術
プロのエサローテーション理論
シマアジは学習能力が高い魚。同じエサを続けると警戒心が高まります。
15分サイクルローテーション
- オキアミ(15分)
- 生ミック(15分)
- 活きアジ(15分)
- 練り餌(15分)
釣りエサのローテーションは他の魚でも有効な手段です。同じエサを見続けさせると学習してしまい、釣れにくくなります。ポイントとしては、色が違うエサを複数用意して、ローテーションさせるのがベストです。
特殊エサの秘密
プロ秘伝の配合餌
- オキアミ:70%
- アミエビ:20%
- 集魚剤:10%
- 隠し味:ニンニクエキス数滴
釣具店には釣りエサ用の添加剤が売っています。施設によっては添加物の使用が禁止なこともありますが、通常よりも集魚効果に期待できます。使いすぎは水質悪化の原因にもなるので注意しましょう。
裏技3:潮目読みの超絶技術
肉眼では見えない潮目の発見法
海上釣り堀は自然の洋上で行う釣りですから、潮同士がぶつかる「潮目」が少なからず釣果にも影響します。イケス付近に潮目があると、プランクトンが集まりやすく小魚も集まりやすいので、イケス内の活性が高くなることもあります。
水面観察のコツ
- 泡の流れ方向をチェック
- 水色の微妙な変化を見極め
- ゴミの集まる場所を特定
湾内にある釣り堀で潮目を見つけることは難しいですが、潮の流れを把握するには海面を観察するのが重要です。エサを落として流れる方向でもわかります。一定だった流れに変化が訪れた時、魚の活性が上がるか、それとも下がるかで対応しましょう。
潮目攻略法
- 潮目の境界線を狙う
- 潮上から潮下へのドリフト
- 潮目に仕掛けを留める技術
イケス内に潮目ができることは稀ですが、潮目は流れがぶつかることで発生するため、海の中は複雑な流れになっています。
潮が通りやすい位置にあるイケスで釣りをするうえで、流れを意識した釣り方が重要になります。横に強く流れているのであれば、目の前のイケス内に練り餌を使っても、隣のイケスにだけ影響する━━なんてこともあります。
潮の流れが弱い時に3mのハリスで釣れていた場合でも、流れが強くなればハリスも流れで浮いてしまうので、棚がズレてまったく釣れなくなることだってあります。
もしコマセなど集魚剤を使える施設なら、流れの方向より”上”にエサを落とすことを意識しましょう。
裏技4:音と振動を利用した誘い
シマアジを引き寄せる音響効果
竿先でのリズム誘い
- 軽く竿先を2-3回振る
- 5秒間隔で繰り返す
- オモリが底を軽く叩く程度
ほとんどのイケスは網で囲われているため、底を取ると根掛かりしてしまいます。”オモリが底を軽く━━”は感覚での話として覚えてください。穂先に重みが乗る感覚がそれです。
プロの誘いパターン
- 誘い上げ:ゆっくり50cm上昇
- 静止:10秒間完全停止
- 誘い下げ:元の位置に戻す
- 反復:この動作を3回繰り返し
釣りをするうえで魚の食欲そそる”誘い”は重要なテクニックです。誘いの基本は竿を上下に動かして、水中のエサをふわりと浮かせて沈めること。多くの魚は上から落ちてくるエサに反応するため、この習性を利用しているわけです。
誘いパターンを1セットやったら、仕掛けを引き上げ小休止。次はエサを変えて同じことをやってみる……の繰り返しをしたほうが、イケス内の魚がスレにくく継続した釣果に期待できます。
裏技5:心理戦を制する集中力管理
プロの集中力維持法
20分ルール
- 20分集中したら5分休憩
- 水分補給とストレッチ
- 他の釣り人の動向チェック
メンタル管理の極意
- 釣れない時間も学習時間と捉える
- 小さな変化にも敏感に反応
- 常にポジティブな気持ちを維持
人間が一度に集中できる時間は30分程度です。魚釣りにのめり込むのはいいですけど、集中力を切らせてしまうと、小さなアタリを逃しやすくなり、釣れたチャンスを逃すことにも繋がります。特に活性が低い時はエサが取られにくく、一度の時間が長くなりやすいため、集中力が切れやすい状況になります。
そんな時にこそ、小休止を定期的に挟んだり、時には風景を眺めて釣りから離れてみたりするのもいいです。イケスからエサをしばらく無くすことで、魚の警戒心も薄れて釣れるチャンスが来るかもしれません。
データ収集の重要性
魚釣りにおけるデータ収集は、記録しておくべき項目が特に重要です。
記録すべき項目
- ヒット時間
- 使用したエサ
- 棚の深さ
- 天候と潮の状況
データ収集は同じ施設に通い続けるなら有効のイメージが強いですが、基本的に特定の魚種に対して有効だと考えてください。生息地は違えど、魚の習性や本能はほぼ同じです。
特に「ヒット時間」「天候と潮」「気温と水温」などは記録しておくべきですね。曇りだったり雨のほうが魚の警戒心が薄れるので、釣果に期待できることが多いですし、平年より気温が高いor低い日が続いた後は、魚も環境対応にすぐできるわけじゃないので、釣れにくくなることが多いです。
大事なのは「釣れなかったデータ」を集めること。こうやっても釣れなかった……のデータがあるなら、次は同じことをやらなければいいんです。
応用編:状況別裏技活用法
応用編では、ここまで紹介した裏技を複数組み合わせることを紹介しています。ようするに、いくつかの「釣れるテクニック」を組み合わせることです。
朝一番の攻略法
- 裏技1+4の組み合わせ
- 活性の高い時間帯を最大活用
日中の低活性時
- 裏技2+5でじっくり攻める
- エサローテーションで反応を引き出す
夕マズメの大勝負
- 全ての裏技を総動員
- 最も期待できる時間帯で勝負
【まとめ】誰も釣れてない時に魚を釣るには?
なぜみんなが釣れない状況でも釣れる人がいるのか━━。
とても単純な話です。その人はみんなと違うことをやっているんです。
これら5つの裏技をマスターすれば、あなたも海上釣り堀のシマアジ釣りで圧倒的な釣果を手にできるでしょう。周りの釣り人から「どうやって釣ってるんですか?」と聞かれる日も近いはずです。
継続的な練習と記録、そして常に学ぶ姿勢を忘れずに、シマアジ釣りの奥深い世界を楽しんでください。


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