海上釣り堀で隣の釣り人だけがシマアジを連発している光景を見たことはありませんか?同じ場所、同じ時間なのに、なぜこんなにも差が生まれるのでしょうか。
実は、シマアジ釣りには一般的に知られていない「隠れた攻略ポイント」が存在します。今回は、海上釣り堀でのシマアジ釣りにおける秘密の技術を大公開します。
隠れた攻略ポイント1:棚読みの極意
多くの人が間違える棚の取り方
- 一般的:「シマアジは中層」という固定観念
- 正解:時間帯と潮の流れで棚は変化する
初心者は「誰かにおすすめされた棚」を頑なに守ろうとします。……そうではなく、魚がエサを食べやすい棚に設定するのが最適解です。
プロが実践する棚読み法
- 朝一番は底から1〜2m上
- 日中は中層(水深の半分)
- 夕方は表層近くにシフト
朝一番に放流する施設はこの限りじゃありませんが、最初に底から狙うのは、釣り残しを回収するうえで重要な棚選択です。シマアジは年中中層上を泳いでるわけではなく、夜間など休む時間帯は底付近をゆったり泳ぎます。
そのため早朝にはじまる施設では、まず底付近の棚からはじめて反応があるかを試しつつ、じわじわ上へと棚を動かしていき、反応がでやすい場所を探すことが大切です。
隠れた攻略ポイント2:仕掛けの細工
差がつく仕掛けの秘密
- フロロカーボン2号使用(一般的な3号より細く)
- ハリス長は1.5m(標準の1mより長め)
- 針は細軸で小さめ(シマアジ専用針6〜8号)
釣りの仕掛けでハリス部分を細くするのは、魚の警戒心を解くためと、エサが自然に落ちるように演出するためっです。
シマアジの引きは強いですが、口と歯はラインを切るほどじゃないので、推奨されるハリスの太さよりも細くするのはシンプルな有効打となります。ただし、ファイトに無理が効かなくなる可能性と、シマアジ以外の大物が来ると対処が困難になるデメリットは覚えてください。
デメリットを考えないようにするには、シマアジをメインに扱っている施設での攻略方法として有効です。
隠れた攻略ポイント3:エサの下処理
シマアジが食いつくエサの作り方
- オキアミの背わたを完全除去
- 塩でもみ洗いして余分な水分を除去
- アミノ酸系添加物で旨味アップ
エサにアミノ酸系添加物を使うのは、シマアジ以外でも有効な手段です。熟練になると、持参のオキアミにアミノ酸などの旨味成分を配合したもので漬けておく釣り人もいます。これは自然界の釣りでも有効です。
注意点として、施設側がエサに添加物の使用と禁止しているなら使えません。やりすぎは水質悪化の原因にもなります。
隠れた攻略ポイント4:アタリの見極め
シマアジ特有のアタリパターン
- 前アタリ:竿先がわずかに動く
- 本アタリ:ゆっくりと引き込まれる
- 即アワセは禁物、しっかり食い込ませる
元気なシマアジはエサを通りすがりに食べていくので、竿をひったくるような感じです。気象条件によって魚の活性は変化するので、平年よりも暑すぎ・寒すぎの場合は、放流されたシマアジも水温に適応することができず、エサを積極的に食べないこともあります。
そんな時には、エサを咥えた瞬間にアワセたり、ウキや穂先に出るわずかなアタリを見極めることが重要です。
隠れた攻略ポイント5:時合いの読み方
シマアジが活性化するタイミング
- 潮の変わり目前後30分
- 朝夕のマズメ時
- 雲で日陰になった瞬間
放流されたシマアジが潮の変わり目に反応することはほぼありません。釣れ残ってイケスでしばらく暮らしているシマアジは、潮の変化に反応するようになります。
わりと見落としがちなのが「人間への警戒心」です。
海上釣り堀はイケスの上で釣りをするので、魚と人間の距離がとても近いです。養殖魚とはいえ、野生の警戒心も少しは残っていますし、放流された直後は環境変化で警戒心も増しています。
そんな時こそ、人間を水中から見えにくくする曇り空は最高の後押しをしてくれます。また、着ているウェアなども地味めの自然色を選ぶといいでしょう。赤色や黄色など、自然界でも目立つ色は魚からも見えています。
【まとめ】ボウズを回避するには地味な技術をこなすしかない
シマアジ釣りでボウズを回避する方法を紹介しました。
毎回同じ施設に通っているとしても、その場その時でも自然環境は変化します。放流有りでも無しでも、本記事で説明した技術と知識は他の魚でも通用します。
これらの隠れた攻略ポイントを実践すれば、あなたも周りから「なぜあの人だけ釣れるの?」と言われる存在になれるでしょう。次回はより詳しい完全マニュアルをお届けします。
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