海上釣り堀を初めて利用する際、「釣り放題」と「買取方式」の違いがわからず困っていませんか?実は、この料金システムを理解せずに利用すると、想定していた予算を大幅に超える請求が来る可能性があります。
特に買取方式の施設では、釣れた魚の数や重量によって追加料金が発生し、調子に乗って釣りすぎると数万円の請求になることも。一方、釣り放題なら最初に支払った料金だけで、釣った魚をすべて持ち帰れます。
本記事では、全国の海上釣り堀施設のデータをもとに、両システムの違いと注意点を詳しく解説します。これを読めば、予算に合わせた施設選びができ、安心して海上釣り堀を楽しめるでしょう。
海上釣り堀における「釣り放題」と「買取方式」の違い
当サイトは海上釣り堀の施設を紹介しています。施設ごとの情報で「釣り放題」と「買取方式」に分類していますが、この2種類の仕組みで困惑する人が多いようなので、本記事で詳しく説明します。
釣り放題とは?
釣り放題の基準を簡単に説明すると、利用料金を支払えば、釣った魚をすべて持ち帰る権利が含まれていることです。ほとんどの施設は利用時に支払いをするので、一度支払えばそれ以上の請求が来ないことが最大の強みですね。
買取方式とは?
買取方式とは、釣った魚を持ち帰るなら1匹ごとにお金を支払うタイプです。
この方式を採用している施設の支払い金額は、「基本料金+魚の価格+レンタルとか他サービス=支払い金額」の構図になります。魚1匹の価格自体は特に最大値などの制限がないですし、9kgのブリなど大型魚では重量単位で金額が設定されるので、釣りすぎ・大きすぎだと予想を上回る請求になりやすいわけです。
釣り放題にデメリットはあるの?
釣り放題のシステムは正直いって、デメリットはありません。しいてあげるなら次の2点。
- 利用料金が高いと感じやすい
- 全く釣れないと損失がデカい
海上釣り堀は「釣らせる」ことが前提の施設です。……が、気象状況や海の状況によっては、放流後も全く釣れない可能性もあります。
もし全く釣れない場合は、高い利用料金を丸損した気分になるので、気持ちが良いものじゃないですよね。そんな場合の救済措置に「ボウズ保証」があるわけです。
ボウズ保証とは、全く釣れない場合はマダイ2匹など、一定数を必ず持ち帰ることができる仕組みのこと。これならもし全く釣れない状況に陥っても、気持ち的に安心できますよね。
ちなみに釣り放題を採用している施設は、当サイトのタグ「釣り放題」から調べることができます。
ボウズ保証がある施設
全国の海上釣り堀施設でボウズ保証が明記されているのは6件あります。
- かまえ海上釣り堀 釣っちゃ王(大分県)|マダイ2匹
- 雑賀崎シーパーク(和歌山県)|マダイ2匹
- 釣堀紀州(和歌山県)|マダイ2匹
- 海上釣り堀オーパ(大阪府)|マダイ1匹
- 海上釣り堀 海遊(広島県)|マダイ1匹
- 海上釣堀 大漁丸(広島県)|マダイ2匹
ボウズ保証がある施設は釣り放題システムが多いですね。やはり利用料金が高いのもあって、釣れないとお客からの不満もあるでしょうし、対応サービスで明記していたり、現地で「あまりにも……」なケースでサービスされるパターンもあります。
保証があること自体は優良サービスなので、積極的に選ぶべきでしょう。
買取方式で高額請求されないための心得
買取方式の基準を簡単に説明すると、利用料金とは別に、釣った魚を持ち帰るなら1匹ごとに料金が設定されている仕組みのこと。
買取方式で高額請求にあわないためには、事前に施設の情報を知っておく必要があります。
- 施設のルールを熟読(リリース可か不可か、1匹あたりの価格)
- 予算に応じて釣るべき魚と匹数を決めておく
- ゆったりまったり時間をかけて釣りをする
リリースとは、釣った魚をイケスに返していいかどうかのこと。リリース可の施設もごく稀にありますが、大抵はリリース禁止です。これは商法としてあくどいわけではなく、釣れた魚を戻しても死んでしまう確率が高いため、保護を目的としています。
魚を持ち帰る(買取)さいの注意点
施設へ支払う買取価格は、魚種ごとに設定されている場合と、1匹の重量(100グラム単位か1kg単位)で換算する2パターンが主流です。施設によっては、利用料金に一定数は含まれるけど、それ以上は有料……みたいな施設もあります。
ちなみに全国の対象施設(4件)で「マダイのみ」に限定した1匹あたりの買取価格(持ち帰り)を調べると、中央値と平均値は次の数字になりました。
- 1,725円(中央値)
- 1,550円(平均値)
これは「大きさ問わず1匹の価格」もあるし、「1匹あたりの重量(グラムorキログラム)」で計算されるため、ある程度はブレがあります。1匹あたりの最大価格は2,500円、最小は250円、全国4件の平均で1,550円となっています。
魚1匹の持ち帰り価格はこれが基準ですが、下処理をしてもらう場合は1匹につき料金がかかります。なので財布を気にする場合は、買取方式の施設を避けたほうが精神的にも安定するでしょう。
買取方式を採用している施設
- シーパーク丹生(福井県)
- ひるが海上釣り堀(福井県)
- フィッシングパークトリトン(三重県)
- 篠島釣り天国(愛知県)
- フィッシングパーク土肥(静岡県)
- 海上釣り堀 太公望(静岡県)
- しまなみ街道 つり堀公園(広島県)
これらの施設は買取方式のため、何も知らずに釣りすぎるのは要注意です。
しかし、フィッシングパーク土肥は「イケス外で釣った魚は無料」のサービスがあります。ひるが海上釣堀は基本料金にマダイ2匹分まで含まれているので、それ以上に追加料金がかかる感じになります。
たくさん釣ってから請求金額を見て「騙された!」となる前に、しっかりと施設のサービス内容を熟読しておくのが大切です。……まぁ裏技として、社員旅行で訪れた場合は福利厚生の常識的な範囲で会社の経費で出せるから、個人目線なら得になるかもしれません。
【まとめ】実はコスパだけなら買取方式が良い場合も
釣り放題のシステムは、1回の利用料金が1万円を超えることがザラです。その分、高級魚をいくら釣っても料金内の安心感はありますが、もし利用料金に相当しない数しか釣れなかったら……?という不安が残ります。
焼き肉の食べ放題と同じく、心理的に「元を取ってやろう!」と躍起になるため、雰囲気が殺伐としかねないリスクがあります。
逆に買取方式は基本料金が抑えめだから、1匹か2匹程度だったら1万円を超えない範囲に収めることができます。なのでサッと行って欲しい分だけ釣り上げて、スッと帰るスマートな釣りをすることができます。
ただし、子供だったり初心者がいるエンジョイ目的だと、釣るべき魚をガチガチに縛る方法は全く楽しめないので、関係にひびが起きやすいリスクがあります。ですので、熟練した釣り人こそ向いているのが買取方式だといえます。
ここまで読んでいただきありがとうございました。あなたの参考になれば幸いです!
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