海上釣り堀の料金はいくら?初心者向け完全ガイド|基本料金から追加費用まで

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本記事はそこそこ長いので、気が早い人に向けた要約です。

  • 基本料金:入場料・利用料(男性8,000円〜16,500円、女性5,500円〜13,200円、子供3,000円〜8,000円)が必須で、渡船料(500円〜3,000円)が別途かかる場合もある
  • 釣具関連費用:貸竿(500円〜3,200円)、エサ(150円〜1,000円)、道具レンタル(タモ・スカリ等)が必要で、自前の道具があれば節約可能
  • 追加サービス:魚の処理(300円〜600円)、延長料金(1,000円〜2,000円/時間)、駐車場料金(500円〜1,000円)などのオプション費用
  • 買取制施設では規定数を超えた魚は別途買取料金(マダイ1匹1,650円〜2,500円、青物100gあたり200円〜250円)が発生
  • 初心者の予算目安:手ぶらで行く場合は基本料金に加えて最低2,000円〜3,000円、充実プランなら8,000円〜10,000円の追加費用を見込む
目次

施設の利用料金を細かく区分してみる

有料の海上釣り堀・海釣り施設を利用するには、利用料金がかかります。

全国の施設をまとめたおかげで、全国平均を算出することができるので、ここにメモしていきます。

基本料金

  • 入場料・利用料
    • 男性:8,000円〜16,500円
    • 女性:5,500円〜13,200円
    • 子供:3,000円〜8,000円
    • 見学料:100円〜3,000円
  • 渡船料
    • 500円〜3,000円(施設によっては基本料金に含まれる)

基本料金を省くことは難しいので”基本”なわけです。入場料・利用料は施設の種別によって変化します。

この金額は「釣り放題システム」における平均値。「買取方式」で基本のみならこれより安くすみます。

渡船料についてはすべての施設で必要とは限りません。利用料に含まれる場合もあるし、歩いて行ける筏タイプもあります。渡船が必要かつ有料の施設は全国でも少数だったりします。

釣具関連費用

  • 貸竿(釣竿レンタル)
    • 500円〜3,200円
    • 仕掛け付き:1,000円〜2,500円
    • 破損時賠償:500円〜3,000円
  • 釣具セット
    • おまかせ貸竿セット:3,100円〜3,200円
    • 手ぶら釣りパック:6,000円〜9,750円
  • 仕掛け・小物類
    • 仕掛けセット:100円〜500円
    • 針のみ:100円
    • オモリのみ:10円
    • ハリス交換:100円
    • ウキ:500円〜1,000円

釣具に関連するレンタルや購入費用は、自身で持ち込むなら無料になります。施設によっては「持ち込み禁止」もあるので注意してください。

もし自前を使うなら、船釣り用のタックルなら汎用で使えます。岸釣りの……例えばシーバスモデルのロッドなら無理ですね。海上釣り堀は長さ制限もあるし短くて十分なので、短くても強い船釣り用が適しています。

海上釣り堀に合わせた釣具(特に竿とリール)を用意するのも、ゼロから用意すると費用がかかるので、年に1,2回程度ならレンタルのほうが安くすむかもしれません。

エサ関連費用

  • 冷凍エサ
    • オキアミ:150円〜500円
    • イソメ・ゴカイ:300円〜500円
    • エビ系:500円
  • 活きエサ
    • 活きアジ:5匹1,000円
    • 活きエサ追加:500円〜
  • エサ補充
    • 200円〜500円

釣りエサはほとんどの施設で販売しています。当たり前ですが、釣れる魚に適した物を売っているのでおすすめ━━。

したいところですが、釣具店よりも多少は割高になるため、事前購入したほうがいい場合もあります(それを推奨している施設も)。

施設の中には「釣りエサ持ち込み禁止」もありますし、使用禁止の種類もあるので、施設のルールを事前に確認したうえで持ち込みをしましょう。

道具レンタル

  • 必需品
    • タモ(網):100円〜500円(無料の施設も多い)
    • スカリ:330円〜500円(無料の施設も多い)
    • ライフジャケット:100円〜550円(無料貸出も多い)
  • 便利用品
    • 椅子:100円
    • クーラーボックス:発泡スチロール含む
    • 氷:販売あり

道具レンタルにおいて必需品である「タモ・スカリ・ライフジャケット」は、無料レンタルの施設が多いですね。ちなみにスカリとは、釣った魚を活かしておける網の入れ物のことです。

ここで悩みどころなのは便利用品。特にクーラーボックスは大型魚対応になると、大きくて高額になるし、この時にしか使わないから無用の長物になりやすい。持ち運びするにしても、レンタカーだと困る場合もあるから、発泡スチロールを買ってクール便で発送したほうが楽なことも。

送料はそれなりにかかりますが、数時間電車移動をする場合、ずっと1m近くあるボックスを持ち運んで管理するのって、気を使うし疲れますよ……?

氷と発泡スチロールは合わせて数百円ですむから、釣り放題の施設で大漁を望んでいるなら、手ぶらで行って現地発送がベストチョイスになるはずです。

追加サービス料金

  • 魚の処理
    • 締め:無料〜300円
    • 下処理(鱗・内臓取り):300円〜500円
    • 3枚おろし:600円
    • 調理サービス:1匹500円〜1,500円
  • 延長料金
    • 1時間延長:1,000円〜2,000円
    • 2時間延長:5,000円

釣った魚は施設で捌いてくれるサービスがあります。大抵は有料で、1匹あたりいくらの価格設定。魚種によって違うこともあります。釣ってから即下処理をするのは、鮮度を保つためにも大事なことです。

基本料金に含まれている場合もありますし、自身で捌くのが楽しみならそのまま持ち帰ることもできます。

延長料金については、あまり考えなくてもいいでしょう。もし釣れなくて延長したい場合は、「1時間程度で好転するか?」と問いかけてみてください。

買取制施設での追加費用

  • 規定数超過時の買取
    • マダイ:1匹1,650円〜2,500円
    • 青物:100gあたり200円〜250円
    • 魚種問わず:100gあたり250円〜400円

買取方式の施設では、魚を1匹持ち帰るごとに料金がかかります。上記はその一部。施設によって1匹あたりの価格も微妙に変化します。

釣り放題ならこの項目を気にしなくていいので、1匹釣れるたびに「財布が……」とビクビクするなら、釣り放題の施設を利用したほうがいいですね。

交通・駐車関連

  • 駐車場料金
    • 500円〜1,000円
    • 清掃協力金:300円〜1,000円

駐車料金や清掃協力金に関しては、海釣り施設で徴収するケースが多いです。この場合、入場料金はかからないけれど、駐車場はかかることが多いですね。

駿河湾の(伊豆半島エリア)港湾部だったり、日本海側の釣り施設がこの方式が多いです。釣り場の保全に必要な料金と考えましょう。

食事・宿泊関連

  • 弁当・飲食
    • 弁当配達:1,000円
    • BBQ利用:別途料金
  • 宿泊パック
    • お泊り釣り堀:11,500円〜16,500円

渡船でイケスに移動し洋上で釣りをする海上釣り堀は、ランチタイムだからといって気軽に陸に戻れません。

釣行スケジュールは大抵、早朝から昼過ぎまで組まれており、営業時間をフルで満喫するなら弁当を持参する必要があります。弁当は用意して持っていくか、事前に購入するかの選択肢がベスト。

施設の中には、最初の受付時に仕出し弁当を注文できるところもあります。弁当を注文するメリットは、移動のさいに荷物を少しでも減らしたいのと、ゴミをその場で返しやすいことがあります。

BBQ利用可の施設も数件ありますが、BBQ施設の利用時に料金がかかるのと、具材は持参か予約(別途料金)が必要になるので事前予約が必須になります。中国・四国に多い筏釣りでは、七輪が備え付けてあることが多く、釣った魚をその場で食べることもできます。

釣り堀の中には民宿など、宿泊施設も運営しているところもあります。

海上釣り堀はわりと郊外すぎる港町にあることが多いため、ビジネスホテルなど都市型ホテルが多い場所から遠かったりして、朝6時に間に合うよう出発するのが面倒になることも……。現地近くの宿泊ならギリギリまで寝ることもできますし、朝の移動に余裕が生まれるのがメリットです。釣り堀料金とセットで割安なところもあります。

特別プラン・オプション

  • 貸切料金
    • 平日:33,000円〜110,000円
    • 土日祝:66,000円〜165,000円
  • 特別コース
    • マグロ挑戦権:団体貸切時
    • 大物コース:通常料金にプラス

海上釣り堀の多くは、団体予約で割引のサービスがあります。イケスひとつあたりに入れる人数が限られるため、予約するさいは必ず人数をはっきり伝えましょう。

予約・キャンセル関連

  • キャンセル料
    • 当日:100%
    • 前日:50%〜80%
    • 3日前:30%

予約限定の施設も多く、その場合はサービスの注意事項に「キャンセル料」が明記されています。予約キャンセル料の設定は、ほとんどの施設が上記の内容が多いですね。

キャンセル料が発生するのは、客側の都合で来れなくなった場合に適用されます。店側の都合でキャンセルするのは料金がかからないことが前提で、台風や悪天候などの自然現象による営業中止が条件なことが多い。

台風など予測できる気象は前日に中止連絡が来ることもありますが、当日急に外国からの津波警報で予想外の中止なんてことも起こり得えます。施設が中止とするのはあなたを守るためでもあるから、純粋に受け入れましょう。

【まとめ】初心者が予算を立てる際の目安

では、海上釣り堀を初めて利用する人は、いったいどれほどの予算を考えればいいのだろうか。

”基本料金(利用料)”は必ず発生するし固定なので、変動する他の”追加費用”はどんなものがあるのかをまとめましょう。

手ぶらで行く場合の追加費用は?

  • 最低限:2,000円〜3,000円(貸竿・エサ)
  • 標準的:4,000円〜6,000円(貸竿セット・各種レンタル)
  • 充実プラン:8,000円〜10,000円(手ぶらパック・処理サービス込み)

魚釣りの初心者かつ、海上釣り堀をはじめて利用するなら、基本料金にこれらがプラスされる感じですね。

釣り放題プランなら、12,000円に「最低限・標準的・充実プラン」の価格が追加される感じ。例えば基本料金が12,000円で充実プランの内容で楽しむなら、予算は20,000円ほど必要になります。

コスパ良くしたいなら「標準的」を選ぶべきですが、魚を捌くことに慣れてない人が大量に持ち帰ると、疲労もあってやる気が起きないこともままあるし、生ゴミが増えるだけと考えるなら、施設で処理してもらったほうがお得に感じると思います。

釣具やエサなどをすべて持ち込む前提なら?

釣具をはじめ、海上釣り堀で必要な道具(レンタル可能な物)をすべて揃えている人なら、基本料金だけですむのでコスパは良くなります。選択するのは持ち帰る魚を捌いてもらうかくらいですね。

まだ釣り竿すらない方は、釣り竿とリールの一式を揃えるよりも、まずはレンタルを使って体感したほうがいいでしょう。釣れれば楽しくて継続するでしょうし、まったく釣れなかったらそこで諦めるかもしれません。もし諦めた場合は、購入した釣具が丸損すると思いませんか?

海上釣り堀は大型で力が強い相手がメインのため、市販されている釣具の中でも、割高な製品が多かったりします。ホームセンターでも釣り竿セットは売っていますが、それを2kgあるマダイや8kgあるブリ相手に耐えられるかっていうと、瞬殺されます。

本気で続けるなら事前に用意してもいいですが、初心者ならまず、どんな道具なのかを理解・体感するためにも、レンタルからはじめるのをおすすめします。

━━ここまで読んでいただきありがとうございました!海上釣り堀の初心者が読んで、参考になったなら幸いです。

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