沖縄県で海上釣り堀や海釣り体験をお探しなら、本記事が最適な選択肢を提案します。
美しいオーシャンブルーに囲まれた沖縄では、本土とは異なる独特の釣り体験が楽しめます。沖縄県には糸満イカダと本部釣りイカダの2施設しかありません。だからこそ、あなたが求めている「体験」をもとに、ベストな選択肢を選べるよう、詳細情報をまとめました。
沖縄の海釣り施設における傾向と特徴
地域の特色と釣り環境
沖縄県は台風の影響を受けやすく、イケスを固定した釣り堀を営業するのが難しい背景があります。 そのため本土の海上釣り堀を経験していると、大きく異なる特徴に驚くかもしれません。
- イカダ釣りが主流:沖縄では生簀を使った海上釣り堀ではなく、海上に浮かべたイカダから天然魚を狙う「イカダ釣り」が主体です。
- 通年営業:亜熱帯気候により年中温暖で、台風時期を除けば基本的に通年営業が可能です。
- マリンアクティビティとの融合:釣り単体ではなく、BBQ・カヌー・シュノーケルなど他のマリンアクティビティと組み合わせたリゾート型の楽しみ方が特徴的です。
- 料金体系の複雑さ:居住地(沖縄県内・国内・海外)により料金が異なる独特のシステムを採用。
イカダ釣りも紀州釣りとは違い、移動できるイカダの上で釣りができます。いわば「海の上に住む」みたいな感覚で、施設によっては海上で宿泊することもできますし、BBQを楽しみながら釣りをすることができます。
大きな違いとして、マリンアクティビティと併用した利用を想定しているので、利用するなら団体旅行がもっとも最適といえるでしょう。
気候条件と釣り戦略
- 最適シーズン:10月~4月が最も安定。台風シーズン(6月~10月)は天候リスクが高い。
- 海水温:年間を通じて20℃以上をキープし、魚の活性が高い。
- 潮汐の影響:沖縄近海は潮の満ち引きが大きく、潮時を狙った釣行が効果的。
沖縄の気候は台風に左右されやすく、海上での釣りを目的にしている場合は、最大の懸念点となります。かなり前から予約していて、当日近くなってきて発生……なんてこともありますが、こればかりは予測が困難であるため、「キャンセルが可能か?」を必ずチェックしておくべきでしょう。
近年は本土が35度を超える高温になりやすいですが、海に囲まれている沖縄は最高でも32度くらいなので、ある意味「日本の避暑地」みたいな立ち位置になっています。特に7~9月の暑い時期に利用したいところですが、同じく台風のリスクもあるのが難しいところですね。
施設別詳細比較表
施設名 | 所在地 | 営業時間 | 定休日 | 基本料金(国内在住) | レンタル設備 | 施設タイプ |
---|---|---|---|---|---|---|
糸満イカダ | 糸満市西崎 | 7:00~17:00 | 不定休 | 大人2,800円 | 釣具1,000円~ | イカダ釣り |
本部釣りイカダ海生活 | 本部町谷茶 | 8:00~17:00 | 第4火曜日 | 大人3,960円 | 釣具セット4,400円 | イカダ釣り+BBQ |
利用料金の詳細分析
糸満イカダ(つりぐのぞうさん)
- 基本料金: 大人2,800円、小人2,300円、幼児1,800円
- レンタル: 釣具1,000円~、ライフジャケット200円
- 特徴: シンプルなイカダ釣り、4時間程度の滞在

本部釣りイカダ海生活(居住地別料金)

国内在住者料金:
- 日中イカダ渡し: 大人3,960円、子供2,640円
- 手ぶら釣りパック: 大人8,910円、子供7,590円
- 夜イカダ渡し: 大人5,610円、子供3,740円
海外からの観光客料金:
- 日中イカダ渡し: 大人4,800円、子供3,500円
- 手ぶら釣りパック: 大人9,750円、子供8,450円
沖縄県在住者料金:
- 日中イカダ渡し: 大人3,630円、子供2,420円
- 手ぶら釣りパック: 大人8,580円、子供7,370円
料金分析: 手ぶら釣りパックは釣具レンタル込みで約5,000円の付加価値。地元優遇の料金設定。
釣れる魚種ランキング TOP2
1位:本部釣りイカダ海生活(10魚種以上)
カツオ、キハダ、グルクマ、ウツボ、タマン(ハマフエフキ)、ヒラーグルクン(ササムロ)、アイゴ、トカジャー(ニセカンランハギ)など多彩な南国魚種

2位:糸満イカダ(4魚種)
チヌ(ミナミクロダイ)、タマン、ミーバイ(ハタ類)、カーエー(ゴマアイゴ)
特徴: 沖縄固有の魚種が多く、本土では釣れない南国魚との出会いが魅力

沖縄ならではの釣り体験
沖縄固有魚種との出会い
- タマン(ハマフエフキ): 沖縄の高級魚として知られる美味な魚
- ミーバイ(ハタ類): 沖縄では定番の食用魚
- グルクマ: 沖縄近海に多く生息する回遊魚
- トカジャー: カラフルな見た目が特徴的な熱帯魚
本土との釣り方の違い
- 仕掛けの強度: 沖縄の魚は本土の魚より引きが強いため、道糸7号・ハリス8号など太い仕掛けが推奨
- エサの種類: 現地で購入できる冷凍エサが効果的
- 釣法: イカダからの天然魚狙いがメイン
初心者・家族連れにおすすめの施設
最適選択:本部釣りイカダ海生活
理由:
- 手ぶら釣りパックで完全初心者対応
- BBQ・カヌーなど釣り以外のアクティビティ充実
- 屋上テラス付きプライベートイカダで快適
- トイレ完備、屋根付きで安心
家族向けポイント:
- 子供料金の設定あり
- 最大20名まで収容可能
- 釣れた魚のクール宅急便発送サービス
- 営業時間内なら何時間でも滞在可能

団体利用・特別プラン
本部釣りイカダ海生活
プライベートイカダ(12名まで):
- 半日チャーター: 55,000円
- 1日チャーター: 88,000円
- 12~20名追加: 1名5,500円
団体向けサービス:
- BBQ設備レンタル
- 海賊料理オプション
- カヤック・シュノーケルとのセットプラン
- 空撮ドローン撮影サービス
なんといっても「移動式イカダ」の上で、魚釣り・BBQ・宿泊をこなせる点が強みです。団体用の大型イカダもありますし、沖縄の海をたっぷり楽しむプランとして最適な選択となるでしょう。

糸満イカダ

- 団体料金の明記はないが、要相談での対応
- 屋根付きトイレ完備で団体利用に配慮
主要都市からのアクセス・交通費分析
沖縄県への交通アクセスは飛行機の利用が一般的です。各旅行会社から「お得なパック旅行」での紹介も多く、自分でプランを決めるよりも簡単な手続きで済むメリットもあります。
日本全国どこからでもアクセスが可能ですが、やはり東京と大阪からの便が充実しているので、地方住みの方は紹介している金額よりも高くなる可能性はあります。
本土からのアクセス
東京から沖縄:
- 航空便: 約2時間30分、往復35,000円~60,000円
- LCC利用: 往復20,000円~35,000円
大阪から沖縄:
- 航空便: 約2時間15分、往復30,000円~50,000円
- LCC利用: 往復18,000円~30,000円
福岡から沖縄:
- 航空便: 約1時間30分、往復25,000円~40,000円
沖縄県内での移動
那覇空港から糸満イカダ:
- 車: 約30分
- モノレール+バス: 約1時間、500円程度
那覇空港から本部町:
- 車: 約1時間30分
- 高速バス: 約2時間、2,000円程度
- レンタカー推奨(1日3,000円~5,000円)
宿泊施設の料金相場
宿泊施設の相場はシーズンによって変動します。一般的に大型連休など、多くの人が休みになるタイミングだったり、子供の夏休み期間に利用されることが多い傾向があります。
なるべく宿泊コストを抑えたいなら、繁忙期のシーズンから外す選択肢を取るべきでしょう。
那覇市内(糸満イカダ利用時推奨)
- ビジネスホテル: 4,000円~8,000円
- リゾートホテル: 8,000円~25,000円
- ゲストハウス: 2,500円~4,000円
本部町・名護市(本部釣りイカダ利用時推奨)
- リゾートホテル: 12,000円~40,000円
- ビジネスホテル: 6,000円~10,000円
- 民宿: 4,000円~8,000円
沖縄平均: 約15,000円(リゾートホテル込み)、約7,000円(ビジネスホテル系)
台風など「悪天候によるキャンセル」はキャンセル料を取らない施設も多いですが、中にはその記載がないこともあります。台風シーズンに予約をする場合は必ず、キャンセル項目を確認しておくことを勧めます。
沖縄釣り旅行の予算プラン
この項目では、沖縄県への釣り旅行のプランを平均的な旅費交通費から算出しています。東京発2名のプランを基準にしており、同様の旅程で考えている方にとっては、ひとつの指標になるはずです。
2泊3日プラン例(東京発・大人2名)
本部釣りイカダメインプラン:
- 航空券: 80,000円(往復)
- レンタカー: 15,000円(3日間)
- 宿泊費: 30,000円(リゾートホテル2泊)
- 釣り代: 18,000円(手ぶらパック×2名)
- 食事・観光: 20,000円
- 合計: 約163,000円
糸満イカダエコノミープラン:
- 航空券: 50,000円(LCC往復)
- レンタカー: 12,000円(3日間)
- 宿泊費: 16,000円(ビジネスホテル2泊)
- 釣り代: 6,000円(基本料金+レンタル×2名)
- 食事・観光: 15,000円
- 合計: 約99,000円
管理人特別推薦の施設:本部釣りイカダ海生活
推薦理由
- 1. 沖縄随一の総合マリンリゾート体験 釣りだけでなく、BBQ、カヌー、シュノーケルを組み合わせた沖縄ならではの海上リゾート体験が可能。特に屋上テラス付きプライベートイカダは、沖縄の美しい海を独占できる贅沢な空間です。
- 2. 完璧な初心者サポート 手ぶら釣りパックにより、釣り経験ゼロの観光客でも本格的な海釣りを体験可能。釣具レンタルから餌、ライフジャケットまで全て込みの料金設定で安心です。
- 3. 柔軟な料金システム 居住地別の料金設定により、リピーター(県内在住者)から観光客まで公平な価格で利用可能。特に沖縄県民の優遇価格は地域密着の証拠です。
- 4. 夜釣り体験の希少価値 沖縄で夜釣りができる貴重な施設として、日中とは異なる魚種との出会いが期待できます。
本部釣りイカダは沖縄の海を満喫できることがポイントです。
2名くらいでは持て余すかもしれませんが、リゾートでゆったりと疲れを癒やすプランに組み込んでも楽しめるでしょう。団体ならイカダの上でBBQをしたり、夜通し遊ぶこともできますし、思い出作りや協力のきっかけとなるプランになるはずです。
同様の施設は本土にないので、日本全国でも「ここだけ!」が強みですね。
推奨旅行プラン(2泊3日)
- 1日目: 那覇到着→レンタカーで本部町へ→ホテルチェックイン→美ら海水族館
- 2日目: 本部釣りイカダ(8:00~17:00)→BBQ→ホテル
- 3日目: 観光→那覇空港
沖縄の海釣りで注意すべきポイント
安全面の注意
- 台風情報: 6月~10月は台風シーズンのため、事前の気象情報確認が必須
- 日焼け対策: 沖縄の紫外線は本土の1.5倍。日焼け止め・帽子・長袖必須
- 水分補給: 海上は想像以上に脱水が進みやすい環境
台風はシーズンで括られていますが、沖縄には1年中襲来する可能性もあります。予約をしたら1週間前くらいから気象情報をチェックして、沖縄県が進路上に入る可能性があるなら、予約した現地の人に相談してキャンセルの最終判断をするのがいいでしょう。
忘れがちなのは日焼け対策ですね。紫外線が強いため、肌を露出するさいは日焼け止めをするべきだし、日焼け目的でもオイルなどの簡易的な対策はするべきです。無対策では「火傷」になる恐れもありますし、基本的な日焼け対策は忘れないようにしましょう。
釣り特有の注意
- 仕掛けの強度: 沖縄の魚は引きが強いため、本土用の仕掛けでは不足
- 毒魚への注意: ハブクラゲ、オニダルマオコゼなど危険生物の存在
- リリース方法: 素手で魚を触らず、タオルや軍手を使用
類似施設との比較(関連記事おすすめ6選)
この項目では、沖縄県以外の全国から選りすぐった「類似施設」を紹介しています。全く同じは難しいものの、似たような体験をすることができる施設から選んでいるので、ぜひ参考にしてみてください。
1. 【鹿児島県】奄美シーランド
- アクセス: 沖縄から約1時間(飛行機)
- 特徴: 奄美大島の船釣り体験
- 予算: 往復約20,000円

2. 【高知県】海上釣り堀 幸丸
- アクセス: 沖縄から約2時間(飛行機)
- 特徴: 四国の本格海上釣り堀
- 予算: 往復約45,000円

3. 【長崎県】新上五島町海上釣り堀
- アクセス: 沖縄から約1時間30分(飛行機)
- 特徴: 五島列島のリリース型釣り堀
- 予算: 往復約35,000円

4. 【熊本県】天草釣り堀レジャーランド
- アクセス: 沖縄から約1時間30分(飛行機)
- 特徴: 天草諸島のキープシステム釣り堀
- 予算: 往復約40,000円

5. 【静岡県】いかだ釣りの東海
- アクセス: 沖縄から約2時間30分(飛行機)
- 特徴: 本州の短時間釣り堀体験
- 予算: 往復約50,000円

6. 【三重県】賢島フィッシングパーク海遊苑
- アクセス: 沖縄から約2時間30分(飛行機)
- 特徴: 志摩半島の手軽な海釣り体験
- 予算: 往復約55,000円

沖縄県の海釣り施設の総まとめ
沖縄県の海釣り施設は、本土の海上釣り堀とは全く異なる「イカダ釣り」という独特のスタイルが特徴です。天然魚を相手にした本格的な釣り体験と、マリンアクティビティを組み合わせたリゾート感覚の楽しみ方ができます。
特に本部釣りイカダ海生活は、沖縄ならではの総合マリンリゾート体験として一度は訪れる価値があります。美しいオーシャンブルーの海で、本土では決して出会えない南国の魚種との釣り体験を、ぜひお楽しみください。
年中温暖な気候により、いつ訪れても楽しめる沖縄の海釣り。観光と組み合わせた贅沢な釣り旅行を、ぜひご体験ください。
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